
こんにちは、ふじです。
スマホののりかえを検討しているなかで、必ずといってもいいくらいに出てくるこの2つのことば。
「サブブランド」と「格安SIMキャリア」
大手3キャリア(docomo、au、Softbank)と対をなし、スマホ代を大幅に値下げできる携帯キャリアを指します。MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼ばれるこの2つの業態ですが、実際には「何がどう違う」のでしょうか?
【この記事を読めばわかる事】
・「サブブランド」と「格安SIMキャリア」の違い
・実際にのりかえる際にどちらを選べばいいのか
今回はこの違いを、元スマホショップ販売員の私が、解説していきます。
・違いが良く分からない!
・選び方の参考にしたい!
・スマホ代を値下げしたい!
こんな方は、ぜひ最後まで読んでみて下さい!

大手3キャリアで勝手に安くなることはないで
ちなみに、大手3キャリアにいるウチは勝手にスマホ代が安くなることはありません。理由は以下の記事にまとめていますので気になる方は読んでみて下さい。
▼勝手にスマホ代は安くなる?▼
「サブブランド」や「格安SIMキャリア」ってなんのこと?

(1)格安SIMキャリアってなに?
簡単にいうと
「大手キャリアの通信回線を借り受けて提供する通信サービス」です。
日本全国に通信回線を提供し、安定してサービスを使ってもらうのには莫大な費用がかかります。
これは資金力のある限られた企業にしかできません。現在それをやっているのが「docomo、au、Softbank」とスタートしたばかりの「Rakuten」の4社です。
この大手3キャリアから通信サービスを借り受け(通信の卸し)、そのサービスのみをユーザへ提供する仕組みです。自社で通信設備のメンテナンスや設置が必要なく、費用がかからず通信サービスを提供できるといったメリットがあります。
実際に使うのはdocomoやau、Softbankの回線、通信エリアも同じなので安定して使えるといった仕組みなのです。

エリアも電波も大手キャリアと一緒や
-Point-
★大手3キャリアから回線を借りているキャリア
★自前で設備メンテナンスする必要がないので安価。
(2)サブブランドってなに?
そもそもちょっと前までは「格安SIMキャリア」という言葉しかありませんでした。「サブブランド」は比較的まだ新しい言葉です。
数ある格安SIMキャリアのなかで、大手キャリアの関連会社が運営する格安SIM会社がいました。それが「ワイモバイル」と「UQモバイル」です。
それぞれ「Softbank」と「au」が運営しているのですが、格安SIMキャリアよりも品質をさらに上げることで、ユーザを他社へ流出させないためにあります。実際に、格安SIMキャリアよりも通信速度も早く安定している、窓口があるなど優れている事も多いです。
また「docomo」のahamo(アハモ)もサブブランドと思ってOKです。

サブブランドの方が品質は高いで
-Point-
★「サブブランド」は比較的あたらしいことば。
★各関連会社が大手キャリアと統合。
★同じ会社となり「サブブランド」と言われるようになった。
それでは実際にどんなところが違うのか解説していきます!
「サブブランド」・「格安SIMキャリア」2業態の違いは?
まず共通しているところは「エリアは同じ」という事です。大手3キャリアの電波が届くところはサブブランド・格安SIM共に通信エリア内となります。
そのほかの違いは以下の4つ。
(1)電話方法が違う

サブブランドには大手キャリアと同様に国内通話かけ放題オプションがあります。格安SIMキャリアにはそれがなく、10分間かけ放題などのオプションのみ。
・とにかくたくさん電話をする人は、格安SIMキャリアにしたとしても逆に高くなるケースもあります。電話を使う方は、サブブランドを選択するようにしましょう。
また、サブブランドは各スマホ標準の電話アプリでそのまま通話してもOKです。
それとは違い、格安SIMキャリアは、専用の通話アプリを使う必要があります。通話アプリを使わないと高い通話料での電話となってしまいます。

専用アプリが必要やで
-Point-
★通話はサブブランドの方が有利。
★格安SIMキャリアの通話は専用アプリを使わないと通話代が高い。
(2)通信品質が違う

サブブランドの通信速度は大手3キャリア並みです。
また、毎月のデータ上限に達して低速化したとしても1Mbpsで通信できるなどのメリットがあります。
1Mbpsであれば、中画質程度の軽い動画が問題なく閲覧できる速度です。
格安SIMキャリアの通信速度は、普段使いにはなんら気にならない程度です。ただし混み合うピーク時間はやはり「遅い」と思うかも。
ですので、とにかく通信速度を求めるのであればサブブランドを選択する方が良いでしょう。

まぁ普段づかいなら気にすることない速度やで
-Point-
★通信速度はサブブランドの方が早くて安定。
★格安SIMキャリアでは遅く感じる時間帯も。
(3)サポートが違う

サブブランドは、サポート窓口があります。つまりケータイショップ。
最近ではハイブリッドスタッフへの教育が進み、
・Softbankショップでもワイモバイルの手続きが可能
・auショップでもUQモバイルの手続きが可能
となっていく傾向にあります。
※ただし私はケータイショップへいくことはおススメしません。
以下の記事を参考にしてください。
▼ショップに注意!知っておくべきデメリット▼
いっぽう格安SIMキャリアはWebでのサポートがメイン。
チャット形式でのやりとりも可能なので細かな事も質問できます。ただしやはり個人で解決するような場合が多いです。

格安SIMにサービスを求めちゃダメや
-Point-
★サポートもサブブランドの方が良い。
★格安SIMキャリアは自分で解決できる知識が必要。
(4)値段が違う

サブブランドの魅力的は品質、通信速度・サポート窓口などで対面での案内が可能なこと。
それに対して格安SIMキャリアでは、ほぼネットのみ。
しかしその分、月々の値段は「格安SIMキャリア」の方が安いです。
ワイモバイル3GBと格安SIMキャリア3GBの通信費の差額は最大で月約1,000円。
一年間で約12,000円の差額です。
つまり比較ポイントは
品質やサポート代として月々いくらかけるのか?
サブブランドを選ぶ方は、格安SIMキャリアよりも高い月額料金を払う事になりますがその分サポートが手厚いと考えればいいと思います。

安さはだんぜん格安SIMやな!
-Point-
★月々の値段は圧倒的に格安SIMキャリアが安い!
結局、どちらを選ぶべき?

いちばんのポイントは「自分で解決できるかどうか」。次に品質と値段を比較して選ぶできでしょう。また、なにごともめんどくさいと思う方はサブブランドを選んでおけば間違いがありません。
・最近は最低利用期間などの縛りもなくなりつつあります。
・1年くらいサブブランドを使って、もっと理解が深まったのちに格安SIMキャリアへ変えるなどの手続きも充分にありだと思います。
私はとにかく通信費を下げたいと考えるタイプ。使い勝手は調べて、工夫することで何とかしています。実際にこういった方はとても多いです。
また、のりかえの際にはSIMロックを解除しておくことをおススメします。
▼のりかえ前に知るべき!SIMロックってなに?▼
いちばんダメなのは、大手3キャリアで「通信費が高い!」と思って何も行動しない事!今のまま安くなることは絶対にありえません。

高いと思ったらすぐ行動やで!
-Point-
★品質やサービスを選ぶなら「サブブランド」
★月々の価格を選ぶなら「格安SIMキャリア」
★まずは「サブブランド」から、慣れたら「格安SIM」でもOK